秋山夏葵 先生の論文がMovement Disorders Clinical Practice誌に掲載されました

2024年12月18日 脳神経内科だより

秋山夏葵 先生の論文がMovement Disorders Clinical Practice誌に掲載されました.おめでとうございます.

Utility of Cerebrospinal Fluid Transferrin Receptor per Ferritin Ratio in Progressive Supranuclear Palsy

進行性核上性麻痺(PSP)は,パーキンソン症状が現れる病気の代表的な一つです.パーキンソン病や多系統萎縮症と比べると,通常の脳脊髄液検査やMRIなどの画像検査では診断が難しいことがあります.

今回,私たち金澤雅人 先生らの研究グループは,脳研究所遺伝子機能解析分野と共同で,新しい細胞死の仕組みである「フェロトーシス」に注目しました.その結果,脳脊髄液中のトランスフェリン受容体/フェリチン比が,PSPの患者さんでは他の疾患と比べて高くなっていることを発見しました

この発見は,PSPの診断に役立つ可能性がある重要な成果です.ただし,この比率が本当にPSPの診断・病気のマーカーとして使えるかどうかは,さらに多くの患者さんのデータで確認する必要があります.

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