純粋失テキスト症・純粋失タイプ症を呈した症例を報告しました

2024年10月05日 脳神経内科だより

純粋失テキスト症・純粋失タイプ症を呈した症例をBMC Neurology誌に報告しました.
Hatakeyama M, et al. A case of isolated dystextia due to subcortical infarction: a novel condition of digital device era

PCやスマートフォンなどのデジタル機器を用いた通信技術が,我々のコミュニケーションに果たす役割は年々大きくなっています.そして,神経疾患によりデジタル機器が使えなくなる患者さんが今後増えることが予想されます.

キーボードタイピングの障害(失タイプ症:dystypia)やスマートフォン等によるテキスト入力の障害(失テキスト症:dystextia)の症例が近年報告されています.しかし,これまでの失テキスト症の症例は,失語症によって二次的にテキスト入力ができなくなった症例がほとんどで,失語症を伴わない純粋失テキスト症の症例報告は極めて稀でした.

今回我々は,純粋失テキスト症・純粋失タイプ症を呈した一例を経験し,その病態としてローマ字変換障害が原因となっている可能性を考察し,報告しました.

ぜひご一読ください.

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