遠山玄理 先生の論文がBMC Neurology誌に掲載されました

2023年10月03日 脳神経内科だより

遠山玄理 先生の論文がBMC Neurology誌に掲載されました.遠山先生が,入局1年目に経験した症例を,英文誌に報告したものです.遠山先生が,関連病院に異動したのちも,継続し,あきらめない姿勢が実を結びました.本当におめでとうございます.

A case report of reversible cerebral vasoconstriction syndrome with thunderclap headache significantly exacerbated in the supine position and alleviated in the standing position

内容を少し紹介します.産後の,臥位で増悪するRCVSを経験しました.通常RCVSは臥位で増悪せず,臥位で増悪する既報は数例に限られています.
臥位で増悪した機序として,臥位により子宮が大動脈を圧迫し,交感神経の活動を上昇させ,それが血管壁の調整不全を引き起こすことで,軟髄膜の血管が拡張し,頭痛が増悪する,と考察しました.大変示唆に富む内容になっております.

また次の論文に向けて,頑張っていきましょう!
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(図は臥位で増悪する頭痛の機序,Toyama G et al., BMC neurol. 2023より)

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