2019年5月30日は世界MSデーです

2019年05月17日 お知らせ

2019年5月30日は世界MSデー ‘World MS Day 2019’ です。世界各国で多発性硬化症 (multiple sclerosis; MS) の認知向上のための疾患啓発活動が行われます。

今年のテーマは、 ‘My Invisible MS’。患者さん、家族、職場や学校の仲間たち、医師、看護師、介護を含めたすべての人達が「MSの見えない症状 (疲労など) への理解を深める」ことができたなら、いろいろなことが変わります。

  • 「疲労、しびれ、見えにくい」などの症状はMSを持つ患者さんしかわからない症状です。1時間に1回程度、ちょっとだけ休憩を入れると、疲労が解消されることもあります。夏、炎天下での外出時、入浴時、体を熱くしない工夫で、しびれや見えにくい症状が和らぐことがあります (ウートフ徴候の回避)。
  • 今や、日本では3人に1人は病気を抱えながら、仕事をしています。見えない症状を家族、職場・学校などの仲間たちが理解することで、MSであっても治療しながら仕事を継続することができます。MS患者さんは若い人達が多いので、仕事を継続することができれば、日本や世界の経済的損失も最小限に抑えられます。
  • MSの患者さんは社会の ‘unconscious bias’ (無意識の偏見) に悩んでいます。昨今の女性問題と同じです。これからの時代は ‘INCLUSIVE SOCIETY’ であるべきです。女性であっても、病気を持っていても、障がいがあっても、若くても、様々な背景を持った人々が集まって、多様な価値観を背景に、意見を出し合い、成長することが求められています。 ‘INCLUSIVE’ でない社会は、あっと言う間に成長が鈍化します。

世界MSデーの日に、MSをもつ患者さんの気持ちに寄り添ってみましょう。一人ひとりの声は小さくとも、皆で集って、大きな力にしていきましょう。私たちはMSを含めた病気をもつ人たちが毎日をいきいきと生活できるように、医療の面で支えるだけではなく、社会のマインドセットを変えるために活動していきます。

世界MSデー

https://worldmsday.org

患者さんが自らの言葉で語る ‘MS’ とは

  • セルマ・ブレア (女優) さんの言葉 (abc NEWS)(144万回再生)

  • 日本の患者さんの言葉 (多発性硬化症サポートナビ)

https://www.ms-supportnavi.com/ja-jp/home/efforts/effort04.html

世界MSデーに向けたメデイア・セミナー (2019年4月22日・河内)

  • Medical tribune 記事

https://medical-tribune.co.jp/news/2019/0516520158/

  • CareNet 記事

https://www.carenet.com/news/general/carenet/47933

  • その他, 報道各社記事掲載予定あり

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