第11回ガシー・ジャクソン慈善財団 視神経脊髄炎 国際会議に参加しました
2019年3月30日から31日にかけて, 米国ロサンゼルス UCLA Luskin Conference Centerで第11回ガシー・ジャクソン慈善財団NMO国際会議が開催されました. 世界中から研究者や製薬会社が招待され, 盛んな討議を繰り広げました.
ガシー・ジャクソン慈善財団は, アリ・ガシー (https://www.youtube.com/watch?v=DI2GI9GFY5o&feature=youtu.be), ビル・ガシー, ビクトリア・ジャクソン親子が創設した慈善財団で, 視神経脊髄炎の研究支援と患者支援を行っています. 世界中の一流研究者の知恵を集めて, 視神経脊髄炎の根治を目標とした治療開発を推進しています. コンセプトは, 視神経脊髄炎にとどまらず, 自己免疫疾患研究, 医学研究全体の潮流に影響を与え始めています.
2018年秋から, 視神経脊髄炎に対する新規薬剤の臨床試験の結果が続々と発表されており, これから数年間で世界の治療戦略は大幅に改善される可能性が高くなりました. また ‘PATIENTS FIRST’ の精神から, 社会の中で患者さんがどのように生きていくかも大きな課題になっています.
視神経脊髄炎の研究はまさにビックバンの状況で, 大きな潮流をガシー・ジャクソン慈善財団が作っています. 免疫学, 神経科学, 臨床神経学, 患者, 製薬会社, すべての軸で衝突と融合, その結果として生じる大きな研究の発展が期待できます. 世界はINCLUSIVE SOCIETYで動いています.
国際会議の翌日に開催された ‘第10回 視神経脊髄炎 患者デー’ (https://www.facebook.com/Guthyjacksonfoundation/videos/927991350704883) の様子を是非, 御覧ください (ライブストリーミングの16:00から実際の会の様子が映し出されます). 日本人の患者さん, 医師, 医学生, 看護師, 製薬企業, 大学にとって, 多くの学びの場になると思います. (河内泉)